りんごの知恵袋

“山実(やまみ)”のりんごとは

 私たち青森の中でも特にりんご栽培が盛んな津軽地方では、主に標高50メートルから100メートル未満の地帯でりんごが作られています。

 青森では、通常、8月のお盆を過ぎたあたりから、日中と夜間の温度差が大きく、9月の彼岸を過ぎたあたりから日中の気温も20度を下回る冷涼な気候となることが美味しいりんごを作るには適した条件といわれています。

 

こうした津軽地方において、およそ標高100メートル未満で傾斜の緩い園地のことを通称“平場りんご”、それ以上の山間部で作られているりんごを“山実りんご”という呼び方をします。

 

木山のすぐ麓、標高200メートルの佐藤裕介園

岩木山のすぐ麓、標高200メートルの佐藤裕介園
(写真は10月5日過ぎから収穫の“トキ”)

ここではメンバーの中では佐藤裕介が“山実のりんご”を作っているので、その“山実りんご”について紹介します。

山実りんごの特徴を4つあげると①平場りんごよりも小玉だけど実が固め。②収穫時期は平場よりも1週間からそれ以上遅い。③貯蔵性が良い。④平場よりも色付きが良い です。

 

 ①についての理由ですが、なによりも雪解けが遅く、花が咲くのが平場よりも遅いのでそれに伴って果実が小さくなります。②については初めの生育が遅れた分、熟期が遅れるからです。③については小さい果実のほうが一般的に実は硬く、またふじなど晩生種については蜜がたくさん入るまでの完熟を待つと、雪に見舞われるため果実が凍ってしまうので、ぎりぎりまでは待ちますが、平場よりは早く収穫するため、蜜が充分に入りきる前に収穫することで、貯蔵中の蜜の変色も少なくなるからです。④については平場よりも冷涼な気候から色がつきやすいからです。

 

ひろさきふじの着色管理をする園主 佐藤裕介

10月10日頃から収穫を迎えるひろさきふじの
着色管理をする園主の佐藤裕介
(例年ひろさきふじについては、平場では9月25日くらいから収穫が始まります。)

 ただし、山実のりんごを作りにはたくさんの問題もあります。その一番目はとにかく積雪量が多いということで2メートル以上の積雪に見舞われるので、樹が折れたりする被害を受けやすくなります。また熊やウサギなどの被害も多く。りんごだけでなく、樹も食害されるという苦労があります。

  私たち愛彩果では、同じ品種をご注文いただいたときでも、その品種の食べごろに応じて、それぞれ一番食べ時となったメンバーのりんごをお届けするように努めております。